オリジナルのBL小説とか、よく専科とか回廊とかで探して詠んだりしてるんやけども、正直個人のBL小説にここまでハマると思ってなかったです。
【少年プリズン】(ロールシャッハテストB・まさみ様著)
http://meganebanzai.blog71.fc2.com/blog-entry-1231.html
近未来の日本。
東京は二十一世紀初頭に起きた相次ぐ地震のせいで砂漠と化し、周縁には無国籍のスラムが広がっていた。
その砂漠の中心にあるのが東京少年刑務所、通称東京プリズン。
少年犯罪の増加に頭を痛めた政府が半世紀前に設立した、入ったら二度と出られないと言われる悪名高い刑務所。
それぞれの理由を抱えて劣悪な刑務所に送りこまれた少年たちの群像劇。(紹介文まま(スイマセン))
好き嫌いあるかもしらんけどぜひ読んでみて欲しい作品。(めっちゃ長いしまだ連載中やけど)
頭脳明晰・天才・未来を約束された優秀な少年、鍵屋崎直(かぎやざきなお)が、ある日両親を殺害し、東/京/プリ/ズンという刑務所に入れられるところから物語が始まるんやけども、この主人公がまたとんでもなくプライドが高くて毒舌。常に他者を見下した言動を取る、自他共に認める秀才君。
そんな主人公が刑務所に入ったとたん、看守を「無能で粗暴な犬」と言い、他囚人を「低脳で下劣な集団」とか言っちゃうもんやから一斉に標的にされて即リンチレ○プでご臨終かとおもいきや、寡黙で無口な同房者サムライ(愛称)や、刑務所の王様(レイジ)とその同房で王様に毎夜襲われそうになってる少年(ロン)、他塔の道化(ヨンイル)らに助けられながらなんとか生きていってる奇跡の物語。です。
・・・なんて書くとギャグなの?これギャグなの?っていわれそうやけどけっこうシリアスな話です。
ネタバレしちゃうと主人公・直は同房サムライの嫁、ロンはレイジの嫁。^^
イメージとしてはこんな感じかな?
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http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=16927679
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=21387810 (Pixiv)
なんか他のキャラもいるけどwww
上記でロンはレイジの嫁と書いたけども、レイジっていうのはとんでもない
美形で、ずば抜けた格闘センスを持っていて、身のまわりにある物全部(フォークとか箸とか)を武器にしてしまうチートすぎる危険人物・・・のわりに、体の相性が合えば男でも女でもいい自由奔放な快楽主義者で、いつもへらへら笑っていて本心が読めない食えない男。
逆にロンは中国人と台湾人の混血児で、中国人台湾人が多い刑務所の中ではどちらの派閥からも嫌われて毎日誰かしらに嫌がらせされてる男の子(13ちゃい)。刑務所内でも最悪のグループの親玉に目をつけられて、めちゃくちゃな嫌がらせを受けてるけど、不屈の精神で立ち向かっている負けず嫌い。
喧嘩っ早い反面お人よしで困ってる人間を突き放せないから、親切にしてやった主人公にまで、「君は人がいいな」とか言われちゃう始末。ロンかわいいよロン。
サムライは刑務所内では珍しいくらい真面目で勤労な囚人。仙台出身の、地元では有名な
名門道場の跡取り息子「だった」。寡黙で朴訥な性格で、趣味は般若心境の写経と読経などなどじじくさい。包容力溢れる一面もあり(重要だよここ)、周りに敵を作りやすい直を何かと気にかけては直自身に「君に心配されるほど落ちぶれてない」とか言われる。めげない。最近直がヨンイルと仲が良いのが気に食わない。
直いわく、「禁欲的な見た目に反し意外と独占欲が強い」。
厳しい刑務所生活で絶対に避けられない強制労働はこの物語の中にも当然存在して、でも私達が知っているような内容のものとはかけ離れた「ブラックワーク」という強制労働があるんやけども。その中でも特に「売春班」は男にとって絶対に所属したくない班である反面、そこに配属されなかった人間にとってはストレスの捌け口になる都合の良い場所。詳しくは悟ってくれごにょごにょ。
もともと看守にうけのよくなかった直とロンの二人は、看守の陰謀でその売春班に配属されて絶望。
売春班での想像を絶する強制労働であっても、プライドが高くて、他人に頼ることは絶対にしたくない直に、「俺を頼れ」じゃなくて、「俺を利用しろ」って言うサムライの優しさや、直の「友と認めた人間に頼るなんて、それはもう友という同等の存在でなくなってしまう、結局君に守ってもらってる脆弱な人間と変わらないじゃないか」と思いつめた末に限界を迎えて弱々しく言い放った「○○○○○○」、に涙腺決壊して一日中仕事どころじゃなかった時期が私にもありました。←
そしてそのあとのペア戦でのサムライのかっこよさといったら・・・抱いて!^///^
ロンも売春班に配属になったけど、こちらは思わぬ方法で回避します。それは是非読んでみて欲しいなぁ。
ロンが回避したことに、同班の囚人からの非難は避けられず、言われるがままになっていたロンを救ったのは意外にも直で、その時に言った台詞で、機械的な物言いや心情でしかなかった直の心が、人間味を帯びているのがとても印象的でした。この主人公の心情変化も、この小説での見所かなぁとおもいます。
直はサムライと、ロンはレイジと。ペアでしか親密な係わり合いがないのかなと思いがですが、レイジと直、サムライとレイジ、ロンと直、サムライとロンなど、それぞれ関わりあってくれるので、ものすごい長編だけど読んでるほうも全く飽きないのはほんとすごいなぁって思います。
個性際立ちすぎるキャラが、入ったら最後、絶対に出られない刑務所の中で傲慢な看守達や荒くれ者の囚人らに、畜生以下の扱いをされてなお、矜持を失わず厳しい刑務所生活を生き抜こうとしていく様が本当に魅力的で面白くて時間も忘れて何度も読み返してしまう作品です。
上記以外にもいい味のキャラが出てくるので、是非是非読んでみて欲しいです。
ヨンイルはきっと誰にでも好かれると思う。^^
↑ここまで書いて我に返りました。
Oh・・・こんな長文書いたの久しぶりじゃねぇの・・・
でもでもほんとにオススメです。ってここ見てる人なんて限られてるけどね!www
でもATCで少プリコスってる人がいて「ぉぉぉおおおおおおあぁぁぁぁぁあああぁぁ//////」って悶えたことがあります。もうめっちゃ写真お願いしたかったけどチキンすぎて無理やった・・・泣いていい?
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